イワシ式

個人的なマンガの感想を細々と書くブログ

ちっちゃな神様のハートフルストーリー(「百花のしるし」感想)

初回で「ふら・ふろ」をとりあげてますが、今回は同じ作家の作品「百花のしるし」(カネコマサル、電撃大王ジェネシス2011 Vol.1~2012 Vol.5まで連載。全1巻)。ちょうど前回のエントリで書いたのが「神様がうそをつく。」なんてタイトルでしたが、こちらは神様が中心のお話。ぜんっぜん話の関係はないですけど。

百花のしるし (電撃コミックス)

百花のしるし (電撃コミックス)



少し前まで何もない田舎町でありながら、開発が進み、住民も増えてきた彩咲町(あやさきちょう)が舞台。
そこで生まれたばかりの町の神様「百花」(ひゃっか)と高校生のアキラ、その幼馴染みミズキが町のためにちっちゃないいことをしてくお話。
途中、住民の不安を実現させようとするもう一人(一柱?)の町の神様「枯緑」(ころく)が出てきたりするが、向こうも生まれたばかり。シリアスな展開にはなりません。


「ふら・ふろ」以来のカネコマサル氏の単行本であるが、これも自分好みの漫画だなって思った。
まず、画面の密度がほどよい。最近は書き込みの多い漫画が多い感じだけど、適度なスッキリさで読みやすい。今回はストーリー漫画なのでメインではないが、ちょこちょこ入るギャグもいい感じ。アキラとミズキのコンビが「ふら・ふろ」のナツとハナの二人を思わせる。話も決して重くならず、軽いテンポでポンポン進む。あとはとにかく百花がカワイイ。
全体としてスーッと肩の力を抜いて読める。それでいて、ジワジワと、ポカポカと内に入ってくる。

なんだかんだいって町が好きなアキラとミズキ。それを見守る百花。ちょっとした変化が町を、人を明るくする。一方で、その変化が人を不安にもさせる。変わる中で期待があるのも、不安があるのも当然。両者は表裏一体のもの。はっきりとした悪がいるわけではない。
そんな中で、
『そうか、それはよかった』
という一言を重ねていく。

最後の方では開発に伴って忘れられつつある、もう一人の神様「蒼水」(あおみ)が出てくるが、この神様のセリフが非常にいい。是非読んでほしい。


読んでいて気持ちがいい。どこか懐かしい。あたたかな気持ちになれる。
人によっては「続きは?これで終わり?」って思うかもしれないけど、個人的には1巻でまとまっていて良作だと思う。こういう作品が読みたいのです。
「ふら・ふろ」が好きな方、ほのぼのとしたストーリー漫画が読みたい方にオススメ。

百花のしるし (電撃コミックス)

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こちら↓も未読の方は是非。

ふら・ふろ (1) (まんがタイムKRコミックス)

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ふら・ふろ (2) (まんがタイムKRコミックス)

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ふら・ふろ (3) (まんがタイムKRコミックス)

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おまけ。漫画内に出てくるふたオープナー。便利。(製品はこれとは違いますが)

川嶋工業 びん蓋開け 2個セット

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