イワシ式

個人的なマンガの感想を細々と書くブログ

忘れられない名作(「チュニクチュニカ」感想)

久しぶりのブログ更新。前に読んで感動したのが電子書籍で出てたので。結末は知ってるけど、それでもやっぱり感動した。「チュニクチュニカ」(水谷フーカ、2007年司書房から初版、2011年に白泉社から復刻版発行、全1巻)。

チュニクチュニカ (楽園)

チュニクチュニカ (楽園)




冒険家の父を持つ少女マージと、その父が発見した新大陸チュニクからやってきた、謎の少年リンレの二人が主人公。
好奇心旺盛なマージは周りの大人を差し置いてリンレと仲良くなり、チュニク語も覚えていく。そこでリンレから聞く『チュニクチュニカ』という言葉。


(第2章より)

チュニクとは?
リンレが抱える秘密とは?

そして『チュニクチュニカ』とは何なのか?


そんなお話。


水谷フーカは「うのはな3姉妹」で知ったけど、同作者による初の長編とのこと。(といっても1巻完結なので、最近のマンガとしては短編の部類かなと。)
確かに、序盤はいまいち話がよくわからなかったり、アラも感じる。

ただ、そんなことがどうでもよくなるぐらい、クライマックスのシーンが感動的。

それと、余白の使い方が上手い。というか個人的に好き。


(第4章より)


繊細で、不安定で、孤独で、どこか懐かしくて。

夜の浜辺を一人で歩いているときに、風が通り抜けるような感じ。


(扉絵)


終盤は話の流れもあって、本当に1ページ1ページめくるのが惜しい。

あー、もう終わってしまう…。もっと味わっていたい…。

というところで、クライマックスのシーンがもう。。


初めて読んだときは本当に印象に残った。
この先もずっと持っておきたい一冊。


ちなみに、電子書籍版で読むときは端末を横向きで読まないと感動は半減するので注意。
縦にしてると、見開きが表示できない。

チュニクチュニカ (楽園)

チュニクチュニカ (楽園)


うのはな3姉妹もオススメ。

うのはな3姉妹 1 (まんがタイムコミックス)

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