イワシ式

個人的なマンガの感想を細々と書くブログ

今年も4コマオブザイヤーに投票しました。

気付いたら仕事も納まってた。あぁー、結局書きたいと思ってたものほとんど書けてない。
残りちょっとでも消化しておくか。

まずは今年の「4コマオブザイヤー」について。
去年のは↓にまとめてます。

4コマオブザイヤー2013に投票しました!~4コマはロック!~ - イワシ式





↓のサイト様で毎年実施しているその年の新刊、既刊の4コマを投票で決めるというイベント。今年で5年目。今日結果が出てました。

http://4oty.net/2014/


細かい説明や結果の方はリンク先をご覧ください。


ということで、自分が投票した作品について。昨年に続き枠余り。

【新刊部門
アンネッタの散歩道
小杉センセイはコドモ好き

【既刊部門
夜森の国のソラニ(3巻)

以下、それぞれの感想。先に既刊部門から。

【既刊部門

夜森の国のソラニ (3) (まんがタイムKRコミックス)

夜森の国のソラニ (3) (まんがタイムKRコミックス)

3巻をもって完結。この世界観、話の透明感、何より独特の色使いは他の作品にない感じで、雰囲気重視の自分としてはすごく好きだった。単行本もカラーページ多め。
決して甘くはないけれど、小洒落たお店のバーニャカウダのような作品。

きららミラクが創刊されたときから連載されてる作品で、同じ創刊号組では「桜Trick」がアニメ化を果たし、結果として「ソラニ」の方は一般には広まらないまま終わってしまったという位置づけかもしれないけど、ミラク読んでる人の心には残ったのではないかと思う。
未読の方は是非!


【新刊部門

「ソラニ」に替わって、また非常に素敵な世界観の作品が出てきたなー、と。妖精のメイヴが人間のアンネッタと手紙をやり取りしながら、妖精の国からアンネッタの家を目指していくというお話。

絵も上手く、メイヴとアンネッタそれぞれの視点から描いていく話づくりの巧みさもあり、非常にレベルの高い作品という印象。

4コマでありながら、4コマだからこそ、小さな妖精の世界のひとつひとつが輝いて、躍動感をもって展開される。
萌え系とはちょっと違うため、やはりアニメ化はされにくいようなタイプなのかもしれないが、多くの人に読んでもらいたい一作。



去年のこの4コマオブザイヤーの記事で、「4コマはロック」だと書いた。

その想いは挑戦。

上の2作もテンプレに収まらず、自分なりの表現を吐き出しているところが非常に好印象。

さて、今年最もロックだった作品はこれをおいて他にないだろう。

あまりにストレート過ぎるタイトルに思わず手に取ってしまった。
今どき、こんなタイトルが許されるのか。

↓が今年、自分が読んだ4コマの中でも最も印象に残った1コマ。

f:id:iwashiyama:20141227212342p:plain

変態であることを隠そうとしないその生き方。
止まらない勢い。

小杉センセイ、あんたロックだぜ!


その他雑感

全体として、、今年は自分が単行本で読んだ4コマが少ないなーという感じ。
最近はマンガもKindleで読む割合が高くなってきたけど、4コマは電子書籍化が遅くなったり、そもそもならないのが多い。


前回マンガボックスの記事を書いたけど、4コマのような手軽なものこそ、もっと「電子化→毎日自動配信」みたいなのがあっていいんじゃないかと。
Dモーニング(月500円)も有料購読してるけど、月800円ぐらいでフォワード以外のきらら系4誌全部発売日に電子配信だったら余裕で定期購読するけどね。普通に買うと1冊350円ぐらいだから1,500円までなら別にいいよって感じ。少数派かな。
あるいはそういう電子配信専門のブランドを新規に立ち上げてもいいんじゃないだろうか。


あとは、ミラクが2011年に創刊(当初はきららの増刊という形で、独立したのは2012年から)されて、今年はとうとう「桜Trick」がアニメ化され、なんだか感慨深いものはある。来年は「幸腹グラフィティ」や「城下町のダンデライオン」のアニメ化も決まり、ミラクもここまで育ったか、という感じ。つーかもうすぐ4年もたつとか信じられん。

一方、アニメ化されるのはいわゆる女子高生もので、ミラクならではの作品という感じでないのはちょっと残念。

先日のTHE MANZAIで優勝した博多華丸・大吉は最後に「面白い漫才師は劇場にいます」なんて言ってたが、4コマもTVに出る作品だけが面白いわけじゃない。

雑誌を読み、単行本も買う。
来年はもっと4コマを追っていきたいなーと思う。きらら以外の雑誌も買っていこうかな。