イワシ式

個人的なマンガの感想を細々と書くブログ

Let it be(「ネクログ」感想)

kindle版が出てたから、1巻読んでみたら面白かったのでそのまま最終巻まで購入。

ネクログ(1)

ネクログ(1)

熊倉隆敏が「もっけ」の後に連載していた「ネクログ」(月刊アフタヌーン、2010年11月号~2012年12月号まで連載、全4巻)。

 

中国を舞台に道士の胡才良(フー・ツァイリャン)と物書きの宋玉生(ソン・ユーシェン)の物語。
宋の隣家の娘であり、好意を寄せていた薛(シュエ)は過去に盗賊に殺されていた。が、あるとき宋は胡が薛を連れて歩いているところに出くわす。胡は薛の屍体をいわゆるキョンシーとして動かしていて、宋は反魂の術を習得して薛を生き返らせるため胡の弟子となり、様々な困難を超えていくというストーリー。

反魂を行うことは許されるのか、そもそも生とは何か、死とは何か、といったところから、最後は幸せとは何かというところまで。
もっけ」でもそうだったが、結局は「あるべきものはあるべきところに」というところ。単純に敵を倒すというのではなく、無理に干渉せず、ただ、今を受け入れる。
話の中ではボコボコ人が死ぬ割に最後までただ一人の反魂を求めたり、冥界にも自由に行き来できる道士や仙人が長生を求めたりするのは奇妙かもしれない。ある意味エゴに生きることが道。

胡は宋に、あなたのような凡夫が反魂をなしえたときに薛がどう応えるのか見てみたい、と言う。
そのままでいること、変化すること、胡自身見いだしきれないものを宋の生き様から得ようとする。

読み終わった後は、深く考えさせられると同時に、さわやかな風と。

戦いのシーンは妖怪対戦。
最後の4巻は異常にボリュームがあるが、出会えてよかったと思う一作。

ネクログ(2)

ネクログ(2)

ネクログ(3)

ネクログ(3)

ネクログ(4)

ネクログ(4)

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