虎としましま(「ミミツキ」感想)
年明けから色々やってたら2回書いただけで2ヶ月近く放棄してた。ちょっとずつ再開。
ということで、この前終わっちゃったけど、しましまなケモノ耳系。タイトルもそのまま「ミミツキ」(相川有、幻冬舎コミックバーズ、全6巻)。ちょっとケモノの血を引いている人たちのお話。
- 作者: 相川有
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2013/03/29
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主人公はさえない大学生で狸人間の縞太郎と狼少女の千風(上の画像で右の娘)。帯には「ボーイ・ミーツ・ガール」ってあるけど、あんまりそういう要素はなくて、むしろ親子みたいな関係。
どんどん危険なことに首を突っ込んでいく千風と、頼りなさげながらも心配しついていく縞太郎。尻尾がしましまだから縞太郎。
で、それと同じような立場として虎少女の虎姫(上の画像で左の娘)と猫の兄妹。しましま好きの虎姫は縞太郎を見るとひたすらしましま連呼。虎のデレる瞬間。
千風も虎姫も自分の信念というか、本能に基づいて動く。周りを巻き込みたくない、心配させたくないと、自分一人で背負い込んでいく。でも、周りからしてみたら関わらせてくれないことの方がつらい。こんなに大事な相手なのに。心を同じところに置くことの方がはるかに重要なのだ。
ああ、これは、何でも同じだなと。信頼する相手には、弱さを見せればいい。共に苦悩すればいい。
見た目が強そうなものはただ弱さを見せないようにしているだけなのかもしれない。自分の弱さを見せる強さがない。狼も虎も寄り添う相手が必要だと。
自分もそうなってはいないかと、ふと思う。
後半は急展開な感じもするけど、最後まで優しいお話。
で、彼らは普段は人間の格好をしているが、たまに耳と尻尾が出てきて、時に完全に動物の姿になる。動物状態で動き回ると服も全部脱げちゃうから、人間に戻ったときには全裸だが、動物姿になるのは男キャラばかりだったりする。女だと猫の子ぐらいか。
なぜ虎姫が虎から人に戻るシーンがないのか。ただそれが残念だということ。
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何故か2巻と5巻のkindle版へのリンクが上手く表示されない…。あと記事書いてる時点だと、kindleになってるのは5巻まで。
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