イワシ式

個人的なマンガの感想を細々と書くブログ

新入社員におくる穀物お仕事系4コマ(「みそララ」感想)

7月から「恋愛ラボ」のアニメが始まるが、個人的にはこっちの方が好き。「みそララ」(宮原るりまんがタイム2006年7月号~、2012年12月号にて第一部完として休載中)。「恋愛ラボ」と世界は共通で、同作品のキャラクターも一部登場する。

みそララ 4 (まんがタイムコミックス)

みそララ 4 (まんがタイムコミックス)

 

最近はきららの4誌(きらら、キャラット、MAX、ミラク)は毎月買っているので萌え系4コマの方が読んではいるが、お仕事系4コマもかなり好き。ただ、一般にお仕事系だと職場での人間関係とか、ありえないような仕事をネタにするものが多いが、「みそララ」はかなりリアルな「仕事」それ自体を読ませてくる。

小さなデザイン会社「マース企画」に勤める麦田美苑(むぎたみその:麦みそ)のライターとしての仕事と非常に濃い同僚達を中心にしたお話。特に、巻が進むと同年代のデザイナー米原梨絵(よねはらりえ)、営業の粟屋真琴(あわやまこと)を合わせた上の画像の3人、通称『穀物トリオ』での話が多くなる。
まずはとにかく4コマとしてきっちり笑わせてくれる。社長の鉄板ネタから始まって次々と繰り出されるボケの嵐。こんな会社に半年もいたら多分腹筋割れる。特に初期の電話のシーンはやばかった。
それに加えて、働いている人なら思わず「あるある!」と言ってしまう話が多い!マンガのようなきちんとしたオチはないかもしれないが、現実でもよくよく振り返ってみると、実は似たような事件は頻発しているのではないか。変わったお客さんがいたり、ぶっとんだ同僚がいたり。

右も左もわからないところから、ドジ踏みながらも着実にステップアップして、成果を出していく。やっかいなお客さんも切り抜ける。笑いながら、徐々に引き込まれ、もう気分はマース企画の一員!
そう思ったところで、ドキッとさせられる5巻の仕事のミスの話。これは読んでて思い当たる部分がありすぎて、自分も冷や汗出る。今までの経験から簡単な仕事だと思ってとりあえずおいといたら、納期直前になって見込み違いに気づいて…。あるある…。

自分も入社3年目ぐらいにでかいミスやらかして、もう会社辞めるしかないとか思ったけど、予想外に周りがフォローしてくれて、特に怒られることもなかった。一生懸命やってれば周りは見てくれる。(若手限定かもしれないけど。。)
麦みそも日々、どんなにドジだろうと、ミスしようと、まじめに働いていることはみんなに伝わっている。マンガでもそれが伝わってくる。だからこそ助けてもらえる。

そう、仕事は大変なときもある、ミスもある。でも、それも後から客観的に見ればギャグのネタのようなもの。ミスったときこそ周囲の暖かさに気づける。新しい仕事は成長のきっかけ。真剣になれば仕事は楽しい!笑いとともに、そんな前向きにさせてくれる4コマ。新入社員は是非読んでほしい。自分もいつの間にか中堅になってしまったけれど、初心は忘れずにいたい。

初心っていうか、表紙だけみると1巻から6巻までの間に何があったんだ!?って感じするけど。

みそララ 1 (まんがタイムコミックス)

みそララ 1 (まんがタイムコミックス)

みそララ 2 (まんがタイムコミックス)

みそララ 2 (まんがタイムコミックス)

みそララ 3 (まんがタイムコミックス)

みそララ 3 (まんがタイムコミックス)

みそララ 4 (まんがタイムコミックス)

みそララ 4 (まんがタイムコミックス)

みそララ(5) (まんがタイムコミックス)

みそララ(5) (まんがタイムコミックス)

みそララ (6) (まんがタイムコミックス)

みそララ (6) (まんがタイムコミックス)

もちろんこちらも。

恋愛ラボ 1 (まんがタイムコミックス)

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