イワシ式

個人的なマンガの感想を細々と書くブログ

迷える小魚を導いてくれる深海魚先輩(「深海魚のアンコさん」感想)

Webコミックも近頃は色々出てて、無料でも質の高いのが読めるのはありがたい。
そんな中、気になってるマンガ、「深海魚のアンコさん」(犬犬、2012年11月~、コミックメテオにて連載。http://comic-meteor.jp/ankosan/)単行本1巻が9月発売予定ということで書いてみた。

 

人外女子高生の日常モノとしては「セントールの悩み」について前に書いたが、これに出てくるのは人魚女子高生。
ソフト人外日常系、どストライクです。

人間と人魚が共に暮らす世の中。主人公はチョウチンアンコウの人魚、アンコさん。普段はチョウチン(イリシウム:誘引突起)が出てる以外はほぼ人間の姿。だけど尾ビレを人間の足に変える人魚薬の効果が切れると…。他にもダツやらトウギョやら様々な人魚が登場。

たまたま目に触れて一話を読んでみて、やられましたよ。
イリシウムを光らすアンコさん。
ベタ子に絡まれるアンコさん。
基本ネガティブなアンコさん。
そんなアンコさんに訪れる危機、そして露わになるアンコさんの姿…。
アンコさん自身のロリ体型と合わせて、ページをめくったときに襲う背徳感。ヤバイ。

普通、人魚というといわゆるむろみさんみたいな尾ビレを想像すると思うが、あえて深海魚でカワイイ要素の見当たらないチョウチンアンコウを人魚化するというそのアイディアに脱腸です。何となくグランディアを思い出す。
2話のうな(ウナギの人魚)も、ギャグと微妙なエロさと、普通に面白い。頼れる深海魚先輩大活躍。
ところどころリアルな魚描写とあわせて、今後はどんな人魚が出てくるのか。まだメガネキャラも出てきてないし。

 

日常系もこれだけあふれてくると、ネタもキャラも飽食気味だが、そこに付与される人外要素。萌え?というか、各キャラの属性がぐぃーんと高まる。むしろ個性が高まった結果、外見にまではみ出たのが人外なのか。ある意味スタンド描写的な?ジョジョなのか?

マイナーなジャンルかもしれないが、ソフト人外こそ日常萌え系の次のステージと信じて疑わない。

最初の1,2話と最新2話は無料で読めるので気になった方は是非。

 

最初にも書いたが、こういうWebコミックWebコミック雑誌?)が出てきてるのは興味深い。
ガンガンONLINEからは「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」とか、「月刊少女野崎くん」とか出てきてるし。ニコニコ百合姫なんかも無料で「大室家」やら「犬神さんと猫山さん」とか読めるし。
一方で、つぼみWebコミックは雑誌の廃刊とともに閉鎖…。

コミックメテオは「ブレイクブレイド」や「天使のどろっぷ」といったFlexComixからの移籍作品が多いが、「篠崎さん気をオタしかに!」とか、「生徒会のヒメゴト」とか新規に連載されているのも面白いと思う。
どういうビジネスモデルなのかはいまいちよくわからないが、とにかく長く続いてほしいってことです。

 

篠崎さん気をオタしかに! (1) (メテオCOMICS)

篠崎さん気をオタしかに! (1) (メテオCOMICS)



----追記-----
とうとう発売になったので、amazonリンク追加。

深海魚のアンコさん(1) (メテオCOMICS)

深海魚のアンコさん(1) (メテオCOMICS)